Nintendo Switch版 Hollow Knight(ホロウナイト)レビュー

今年2018年のE3に合わせて6/13にリリースされた横スクロール探索系(メトロヴァニア)Hollow Knightを楽しんでいます。
真エンドを見たらと思っていたのですが、先が長すぎたのでノーマルエンドを見た時点のレビューします。

最近では大分普及したKickstarterによる支援プロジェクトで2017年2月リリース時点から大人気の本作。
Hollow Knight by Team Cherry — Kickstarter
Nintendo Switchリリース時に北米版でHollow Knightリリース予定が発表されていたので、テレビ画面でのプレイを楽しみにSteam版の購入をこらえて数年が経ち、今回満を持してのリリースとなりました。
尚、開発者によればswitch版は期待してなかったけど相当売れたようです。

長くなりそうなので良い・残念な点のトピックを書きます。理由は後述。

良い点

[良い点1]愛らしいキャラクター達

かなり人を選ぶ虫というモチーフが愛らしいキャラクターに仕上がっています。
虫が苦手で断念したという呟きをtwitterで幾つか見たのですが埋没しないためには必要なことなのかも。
NPC達もキャラクターが立っていて、クィレル、ホーネット、ゾート等が好きです。
各地の休憩ポイントでベンチに腰掛けていたりする生きている感じが良いですね。
本作のストーリーは難解に出来ていますが、キャラ毎の立ち位置から放たれる台詞がそれを補完します。
下記から購入できるファングッズが欲しくなる訳です。あ、商品増えてる!
Hollow Knight - Fangamer

[良い点2]失敗した時に納得が出来る素晴らしい操作感

team cherryのpostを見るとswitch版で60fpsを確保するのに随分調整したようです。
www.kickstarter.com

本作ではボス戦、中ボス戦が多く用意されていますが全て体力でゴリ押しは出来ない難易度になっていて、何度もリトライしながら攻略パターンを見つけては攻略するのですが、失敗を自分の操作のせいだと納得できる操作感になっています。
なんだよこれ!と思ったステージやボスが突破出来たときの達成感がイイ!
ゲーム中、攻撃範囲を増やす方法が用意されているのですが、その場合も見た目通りの当たり判定が維持されるようにアニメーションが修正されていたりと細かい所が素晴らしいです。
序盤は使うボタンも少なめで出来る事が増えるのに応じて使うボタンが増えるのも王道で分かりやすいです。

[良い点3]1480円とは思えないボリューム

現在steam版と同じ1480円になっていますが、そのボリュームが凄いです。
ノーマルエンドまで辿り着くまでが間延びしている訳でもないのが良いですね。
PCでは2017年2月から既に3回の大型の拡張が実施されて、今後も拡張が予定されています。
それらが全て無料で実施されて1480円で全部入りになっています。
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  • 2017/08/03 Hidden Dreams(隠された夢)
  • 2017/10/26 The Grimm Troupe (グリム巡業団)
  • 2017/04/20 Lifeblood (生命の血)
  • 2018/08/24 Godsmaster (ゴッドマスター)

死亡したときにお金を全部落としてソウルの器が壊れるのですが、その回収手段の説明が無いあたり、インディーズらしい部分もあるのですが、序盤の解説やアイテム説明なども手厚いので、これで1480円だと競合する他の作品が可哀想になりますね。

[良い点4]沢山用意された成長要素

仮面の数で表現されるHitPoint的なライフ、回復と攻撃に利用できるMagicPoint的なソウルが増えるのは当然として横スクロール探索系(メトロヴァニア)で想像できる大体の操作要素は成長要素としてほぼ用意されています。
特徴的な成長要素としてチャームという護符的なアイテムが用意されています。
チャームは自身の持つスロットにチャーム毎に設定されたスロット数分だけセットすることが出来ます。
マップに関する拡張も序盤の成長要素として用意されておりお店で揃えることができます。

残念な点

[残念な点1]序盤から続く迷子感

最初のステージを抜けた先の「忘却の十字路」から左右どっちに行ってもいいよという探索が始まりますが
あ、これ後で行けるようになるんだなというスポットが大量に用意されています。
探索要素が多いのは良いんですが、フラグが多すぎて管理が追いつきません。

マップはきちんと用意されており、エリアの繋がりは分かるのですが詳細な地形までは記録されません。マーカーも用意されているのですが、近くに置けないなどの制約もあり十分ではない感じです。
単にストーリーを補完するものか、後からイベントがあるのか分からないスポットが多いことも混乱に拍車を掛けます。
人間、同時進行で覚えておけるのは3つ程度なんやで。

[残念な点2]アクション苦手勢を切り捨てる難易度設定

タイミング良く下+剣で下方向に攻撃が出ます。
この操作は針の山も耐えられるのですが、これは便利だと思うのは罠で、これを前提としたステージが出てきた辺りから難易度がぐっと上がり始めます。

中盤以降爆発する攻撃が出始めるのですが、終盤でも10程度となる少ないライフに対してダメージが2で、飛び道具がソウル消費型なので処理に難儀します。死亡後爆発する程度なら可愛いもので、クラゲゾーンの攻撃すると爆弾が飛んでくる攻撃や設置型爆弾エリア等は悪意しか感じません。
見落としている有効な対策が何かあるんだろうか・・・・・・。

DLC2でアクション苦手な人に用意されたのが、イージーモードではなく夢の盾という装備である点で容赦する気が無いのが良く分かります。チャームで提供されたこの装備はぐるぐると回った花が盾と矛の役割をしてくれますが、自動で回転するので結構仕事をサボります。

[残念な点3]やっぱり虫は駄目

良く出来たゲームでオススメしたいのですが、虫というモチーフが人を選びます。
現時点でswitchの販売ランキング一位を獲得しているので捨てたものでは無いですが、いつもゲームしていると横に座って見てくる子供の反応が芳しくありません。



僕は総じてかなり楽しめていて、虫モチーフがダメな人以外には超お勧めです。